目次

Windowsレジストリを用いたChrome拡張機能の配布

Yasuhiro Miyoshi 更新 by Yasuhiro Miyoshi

概要

このページではAdminaの拡張機能のChrome版を、Windows レジストリで配布する手順について説明します。

本拡張機能についてできることや詳細の仕様については、Admina用ブラウザ拡張機能を配布してSaaSアクティビティを取得するをご覧ください。また、Google Workspaceをご利用の方も同ページからインストールいただけますので、そちらをご覧ください。

 

事前準備と設定

Adminaポリシーの設定

レジストリでのポリシーの配布
  1. 事前にAdminaの 設定 > 組織 > クローム拡張機能から、拡張機能ID拡張機能のポリシーの値をコピーし、保存しておきます。
  1. 次のレジストリを、ログオンスクリプト等で各端末に配布します。
    次の内容をコピーいただき、値を変更後、.regファイル を作成するとインポートいただけます。
    作成するレジストリ
    Windows Registry Editor Version 5.00

    [HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Google\Chrome\3rdparty\extensions\bdeanmdeckegmfjpbnngomallcedjold\policy]
    "ApiKey"="xxxxxxx" 拡張機能ポリシーの ApiKey の値をREG_SZ(文字列)で入力します
    "CreatedDate"="xxxxxxx" 拡張機能ポリシーのCreatedDateの値を REG_SZ(文字列)で入力します
    "OrganizationID"="xxxxxxx" 拡張機能ポリシーの OrganizationIDをREG_SZ(文字列)で入力します
    "UserEmail"="xxxxx(任意) " メールアドレスを入力すると、Admina拡張機能にセットが可能です
    サンプルスクリプト
    以下のコマンドをバッチファイルに作成いただくことでレジストリに追加が可能です。
    reg add "HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Google\Chrome\3rdparty\extensions\bdeanmdeckegmfjpbnngomallcedjold\policy" /v "ApiKey" /t "REG_SZ" /d “xxxxxxxxxx(APIキーの値)" /f

    reg add "HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Google\Chrome\3rdparty\extensions\bdeanmdeckegmfjpbnngomallcedjold\policy" /v "CreatedDate" /t "REG_SZ" /d “xxxxxxxxxx(CreatedDateの値)" /f

    reg add "HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Google\Chrome\3rdparty\extensions\bdeanmdeckegmfjpbnngomallcedjold\policy" /v "OrganizationID" /t "REG_SZ" /d "xxxxxxxxxx(OrganizationIDの値)" /f

    reg add "HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Google\Chrome\3rdparty\extensions\bdeanmdeckegmfjpbnngomallcedjold\policy" /v "UserEmail" /t "REG_SZ" /d "xxxxxxxxxx(メールアドレス:任意)" /f
    LOCAL_MACHINEの部分はCURRENT_USERもご利用いただけます。
    キーが存在しない場合、手動で作成ください。
  2. 端末を再起動するなどして、レジストリを適用します。
  1. chrome://policyにアクセスし、Adminaの各値が設定されていればOKです。

 

Chrome拡張機能用のポリシーテンプレートの設定

本手順はグループポリシーで拡張機能をインストールする方に必要な事項となります。拡張機能のインストールをレジストリまたはChromeWeb ストアから実施される場合は不要です。

Active Directoryなどグループポリシー配布用のサーバーに、ポリシーテンプレートを設定します。Google Enteprise のヘルプ:管理対象パソコンに Chrome ブラウザのポリシーを設定するを参照の上、ポリシーテンプレートを設定します。

*以降の手順は、ローカルコンピューターポリシーへの設定例です。ActiveDirectoryをご利用の場合、お客様の環境に併せて適切な場所にテンプレートを設定ください。
  1. Chrome ポリシー テンプレートをダウンロードする
    Google Chrome のテンプレートとドキュメントの ZIP ファイルをダウンロードし、任意のフォルダに解凍します。
  2. ダウンロードした ADM テンプレートまたは ADMX テンプレートを開く
    1. [スタート] > [ファイル名を指定して実行] をクリックし、「gpedit.msc」を実行します(または、お使いのデバイスで「gpedit.msc」を実行します)。
    2. [ローカル コンピュータ ポリシー] > [コンピュータの構成] > [管理用テンプレート] に移動します。
    3. [管理用テンプレート] を右クリックし、[テンプレートの追加と削除] をクリックします。
    4. ダイアログで chrome.adm テンプレートを追加します。
    5. テンプレートが追加されると、[管理用テンプレート] の下に [Google] > [Google Chrome] フォルダが表示されます。Windows 7 または Windows 10 に ADM テンプレートを追加した場合は、[従来の管理用テンプレート(ADM)] > [Google] > [Google Chrome] の下に表示されます。

拡張機能のインストール

拡張機能をインストールするための設定をします。

グループポリシーでのインストール
  1. [従来の管理用テンプレート(ADM)] > [Google] > [Google Chrome] > 拡張機能 > 自動(強制)インストールするアプリと拡張機能の設定を[有効]に変更し、次の値を入力し、OKをクリックします。bdeanmdeckegmfjpbnngomallcedjold;https://clients2.google.com/service/update2/crx
  1. インストールに成功すると、Chromeの拡張機能がインストールされます。chrome://extensions にアクセスし、Adminaの拡張機能が追加されていることを確認します。

   

レジストリでのインストール

レジストリで拡張機能をインストールすることも可能です。次のレジストリを作成ください。

Chromeインストールレジストリ
Windows Registry Editor Version 5.00

[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Google\Chrome\ExtensionInstallForcelist]
"1"="bdeanmdeckegmfjpbnngomallcedjold;https://clients2.google.com/service/update2/crx"

   

Crome Webストアからのインストール

拡張機能はChrome ウェブストアからも個別にインストール可能です。検証等にご利用ください。  

   

メールアドレスの手動設定(必要な場合のみ)

誰がアクセスするかを特定するためのメールアドレスはGoogle Workspaceにログインし同期することで、自動的に設定されます。Google Workspaceにログインしない環境で利用する場合、上記のレジストリに設定するか、以下の方法で手動で設定ください。

  1. つぎのURLから、Adminaのオプションページにアクセスします。
    chrome-extension://bdeanmdeckegmfjpbnngomallcedjold/options.html
  2. メールアドレス欄に、メールアドレスを入力し、更新ボタンをクリックします。

動作確認

マネーフォワードAdminaでのアクティビティの確認を参照の上、動作チェックを行ってください。

Emailの設定の優先度

Emailの値を設定する方法は大きく3種類あり、それぞれの採用優先度は以下のとおりです。

優先度

設定箇所

No.1

手動で更新したメールアドレスは最も優先されます。

Extensionの設定View で任意に設定したメールアドレスは常に最優先されます。

No.2

レジストリキーに設定されたメールアドレスは2番目に採用されます。

レジストリ設定した後に一度ブラウザやPCの再起動をしていただくことで確実に読み込みが行われます。

No.3

ブラウザにログインしているメールアドレスが3番目に採用されます。

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